「リサーチってどこまで信用できるの?」データと向き合う際に知っておくべき勘所〜リサーチはあくまで“手段”、活かすも殺すもあなた次第〜

2014年11月05日

リサーチの利用を検討する方からよく聞かれる「リサーチデータはどこまで信用できるのか?」という疑問があります。リサーチの結果得られる数値や意見は真実であり、信用できるデータではありますが、それだけで正しい判断が下せるわけではないのがビジネスです。リサーチにより得たデータを“信用できる効果が得られる武器”として活かすため、より良い付き合い方を考えてみましょう。

リサーチだけに頼った舵取りはNG! 複合的な視点で判断を

例えばとあるリサーチで、「今回のネット調査では、○○について “好ましい”と答えた人は100人中65人」という結果が出た場合。「100人中65人から好評を得た」という数値は紛れもない事実であり、その数自体を信用することに問題はありません。ただしそれはあくまでも、ネット上という特定のリサーチで算出された数値であることは忘れずに。それ以外の方法で調査した場合には結果が異なる場合も考えられますし、もしそのネット調査がシニア向けだったとしたら、その結果を鵜呑みにすることは、さらに難しいと言えます。

このように、1つのリサーチで得た結果だけをもとにしてビジネスの方向性を定めてしまうのは、あまりにも危険な行為です。こうしたリサーチ結果から何が見えるのか、何が読み取れるのか…を分析し、熟慮することこそが重要なことであり、あくまで戦略を練る上での判断材料の1つとするのが、リサーチデータとの上手な付き合い方と言えます。

こうしたリサーチ結果に加えて、市場動向や社内から上がってきた意見など、方向性や発信源の異なるさまざまな情報にリサーチデータを組み合わせることで、複合的な視点での状況判断が可能となるのです。ビジネスでの成功を考える上では、こうした複合的な視点というのは欠かせません。リサーチはその視点の1つと考えるべきでしょう。

的確に分析するためには、設計段階が重要

上でも少し触れましたが、調査により得られた回答をどのように読み解くかが、リサーチの効果的な活用を考える際の重要ポイントです。舵取りの参考にできる有用な情報になるか、ただの数値になってしまうかは読み取り方、その後の活用の仕方によるものが大きいからです。

分析というと後工程のように感じますが、この分析で適切な回答を出すためには、実は設計段階が重要。「どのような目的のためにデータが必要なのか」ということを良く考えて、取り出すデータを事前に細かにイメージしてからリサーチを行ってこそ、適切な分析結果が得られるのです。

なお、リサーチに不慣れで設計・分析に自信がない、分析を行う時間の余裕がないなどというときは、専門家の手を借りるというのも有効な手段の一つです。リサーチ会社を選ぶ際には、リサーチの設計、データの分析や活用のためのサポートができるかどうかもチェックすることがおすすめです。

リサーチ結果をカスタマイズ自在なマーケティングツールとして活用しよう

多種多様のデータを得られるのもリサーチの便利な点です。ターゲットやリサーチ手法などを変えるだけでも、定量的にも定性的にもデータを得ることができるはずです。その結果をどう活用するかは、もちろん、目的に応じて異なりますが、すでに行われた複数のデータを加工することでも、面白い発見があるかもしれません。また、データをプレスリリースなど広報面で活用する、パンフレットや広告等に盛り込む…という使い方もできるでしょう。せっかく入手したデータですから、カスタマイズして色々な用途に使うことで、活かし切ってはいかがでしょうか。

まとめ

リサーチしたからと言って、それがビジネスの成功につながるというわけではありません。リサーチ結果をどう活用するかが決め手となります。つまり、リサーチを信用するもしないも、その使い方にかかっていると言えるわけです。

あくまでリサーチは手段であり道具です。自身の主張に説得力を持たせる援軍として、発想を広げる足掛かりとして、また方向性を見極めるための材料の一つとしてビジネスに取り入れることで、効果を発揮していくもの。情報の活用目的を明確に定め、リサーチの設計やその手法から、分析の仕方までを想定することがおすすめです。こうすることで、リサーチデータの活用の幅は大きく広がっていくのです。

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